礼儀作法日本の暦
二十四節気とは 七十二候について
二十四節気(にじゅうしせっき)とは、一年365日を24の節目で分けたもの。「節気」とは「季節の節目」のことで、365日を24で割ると約15日になります。つまり一年を15日ごとにわけ、24回訪れる「節気」が「二十四節気」とよばれるものです。
365日÷24区分=15日(一節気あたり)=二十四節気
あわせてよく耳にするものに「七十二候」があります。七十二候(しちじゅうにこう)にある「候」とは「きざし」のこと。様子をうかがうという意味があります。
一年365日を72の「兆し」で表したものが七十二候。365÷72は約5日。つまり一年に5日ごと72回訪れるのが七十二候ということです。これは二十四節気の15日を3で分けた5日間であることもみてとれます。
さらにこの3つの候を「初候・次候・末候」と呼びます。この項を表す表現は、自然現象や動植物の変化を知らせるような短文になっています。例えば、
秋分
初候 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)
次候 蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)
末候 水始涸(みずはじめてかる)
ちなみに気候という言葉は、二十四節気の「気」と七十二候の「候」の字から成り立っています。
このように私たち日本人にとって二十二節気 七十二候を知ることは、季節の兆しや移り変わりを知ることそのものでした。
ぜひ植物や自然を楽しむ皆さんの暮らしの中でも取り入れていただきたく、
これからも季節や自然の移り変わりが身近になるようなお知らせをしていけたらと思っています。