6月
愛 岡本太郎と敏子
岡本太郎は云わずと知れた、『太陽の塔』『明日の神話』『こどもの樹』など、数かすの作品を残した日本の芸術家。実はその妻敏子も、とてもユーモアに溢れる情熱的な女性で、彼女の活躍や魅力は、過去に出版された書籍やメディアを追いかけるだけでも、うかがい知るには十分です。
敏子はもともと太郎の秘書で、太郎が「結婚」という形を望まなかったため「養女」になったという経緯があります。
それは、太郎の両親(一平とかの子)の、奇妙な結婚生活からくる嫌悪によるとも言われますが、他方では、太郎の作品たちが、ほかの親族に分配されることなく、すべて最愛の敏子に渡ることを望んだからでもありました。
そんな太郎の愛を、全身全霊で受け止めた敏子は、太郎亡き後も彼の再評価を求め、残りの人生を、芸術家「岡本太郎」に捧げ続けました。
関係性はどうであれ、太郎にとっては実質的な妻であり、敏子にとっても生涯にわたる最愛のパートナーだったことは言うまでもありません。
「ぼくは君の心の中に生きている。その心の中の”岡本太郎”と、出会いたいときに出会えばいい」。
妻に向けたとも取れる、この言葉をうけて、「本当にいい男だった」と応えた岡本敏子。
二人が放つ力強い、芸術、言霊、遊び心、愛。たまに触れると指先に、刺激が走るのを感じます。東京南青山にある岡本太郎記念館、久しぶりに訪ねたくなりました。
今日もいちりんあなたにどうぞ。
フクシア 花言葉「信じる愛」
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2002年創業 フラワーギフト専門店 「Hanaimo」 店主
普段はお祝いやお悔やみに贈る花、ビジネスシーンで贈る花の全国発送をしている、花屋の店主です。「あなたの想いを花でかたちに」するのが仕事です。
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