パンジーはフランス語のパンセ（もの思い）が語源。三色すみれとも言いますが、古く聖職者にとってのそれは、三位一体（父と子と聖霊）の花であり、ゆえにトリニティとい...

今年も残すところ52日。一年には53回の日曜日があり、ときに52回の年もあります。毎年年始「52回の楽しみを予定する」という手に届きそうで届かない一年の計を誓...

立冬をむかえました。いよいよ植物も「血のさしひき」を感じる頃、色が消える冬にむけ、名残りの花によせる心もひとしおです。枯れてもすげても今ぞとばかり、照りにこた...

先日マーカス・フィスターの「にじいろのさかな」にふれた際、頂いたコメントにあったオスカー・ワイルドの「幸福の王子」。たしかあれも子供向けの短編小説らしからぬ、...

白いユリは聖母マリアの復活の花。白い花弁は彼女の身体を、おしべの黄色い葯は彼女の魂を意味します。キリスト教の伝説では、イヴがエデンの園を去る時に流した、後悔の...

人が心に思うことを他人に「伝える」には様々な方法があります。嬉しい事を身振りに表したり、悲しい事を顔つきで知らせたり、怒りを拳に込めることもあるでしょう。喜び...

「僕はこんなにきれいなのに、どうして誰にも好きになってもらえないんだろう？」虹色に輝くうろこをもった、世界でいちばん美しい魚は、その美しさゆえにプライドが高く...

11月になりました。11月は霜月(しもつき)。秋も深まり気温もぐっと落ちて朝霜がおりる頃です。植物達はより色の深みを増し、赤く黄色くときめいて、独特の雰囲気を...

10月も本日最終。殊に穏やかな、お天気に恵まれたひと月でありました。懐かしさも名残り惜しさも、思い出しては目に畳む、心地よいおさめです。花も冬へ。大好きなダリ...

秋にみるこの色ったら、まるで成熟した大人の美しさ。この季節に見るからそう思うのかもしれませんが、どこか気持ちに深さと品がある気がして、やっぱりいいなあと思いま...