店主の記
6月6日 あじさいの日
今日は二十四節気の芒種。
穀物の種まきや稲の植え付けに適した時期とされ、各地で梅雨入りの報が届くころといわれます。
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そして6月6日は「あじさいの日」。諸説ありますが、6月の6がつく日に紫陽花を逆さに吊るすと、その紫陽花が魔除けとなり、不運から守ってくれるという言い伝えです。
手折ったいちりんを半紙でくるみ、赤い糸もしくは水引で結ったものを、トイレや軒先につるすというもの。
江戸時代には、江戸の町名主 斎藤月岑が残した日記の中、六月朔日の条に「あじさい吊るす」と記されていたそうで、またそれと同じ景色が、鏑木清方の絵にも描かれていると知りました。
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その時代から、この花は町の中にも多く咲いていたのでしょう、花売り娘もいたかしら。
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いま東京の下町に住んでいると、古い時代の下町に、こんな美しい民俗文化があったことには大いに心惹かれるし、植物を依り代にして無病息災を願ってきた、昔の人の生きた証を見るようで、これもまたゆかしく、つくづくいい花だなあと思います。
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あじさいの日に。