2月 沈丁花 そぞろにも知らぬ世界の匂ひする 臙脂の色の沈丁花かな与謝野晶子はやいもので今日で2月も終わり。その晦日を待たず、早々に近所の沈丁花が見ごろを迎えました。薄紅色を... 2024/02/29
2月 三椏(みつまた) 春されば まず三枝の 幸くあれば 後にも逢む な恋ひそ吾妹柿本人麻呂春になれば咲く三枝(さきくさ)の花のように、何もなく幸せ無事であったなら、またいつでも逢えま... 2024/02/28
2月 枇杷の花 枇杷の花 白く咲きゐる み園にて物いふことも なくて過ぎにき-齋藤茂吉実家の庭に枇杷(ビワ)の木があり、実がなるたびに捥いで取るのを楽しみにしていましたが、いつ... 2024/02/27
2月 異国の花 キンレイジュ。枝先に黄色の花をまとめてつける様子が黄金の鈴に見えることから金鈴樹、だそうです。初めて見ました。花はほのかに香るらしく、香りに惹かれてミツバチが集... 2024/02/26
2月 夜の梅 月耀如晴雪梅花似照星可憐金鏡轉庭上玉房馨つきのかがやくは はれたるゆきのごとしばいかはてれる ほしににたりあわれぶべし きんきょうのてんじてていじょうにたまぶさ... 2024/02/25
2月 朴の花 仏教詩人 坂村真民の詩は、弱者に寄り添い勇気を与えるものが多いことから、亡き後も、老若男女をえらばず多くの人に愛され、今にも知られるところです。彼のことばに「自... 2024/02/24
2月 春の夜 春の夜燻銀(いぶしぎん)なる窓枠の中になごやかに一枝(ひとえだ)の花、桃色の花。月光うけて失神し庭の土面(つちも)は附黒子(つけぼくろ)。ああこともなしこともな... 2024/02/23
2月 花の歌 ドイツの作曲家、グスタフ・ランゲの曲に「花の歌」というピアノ曲があります。日本では、ピアノの練習曲としてお馴染みの曲ですが、「花の歌」というタイトルにも関わらず... 2024/02/22
2月 春夜 雨を喜ぶ 好雨知時節 (好雨 時節を知り)當春乃発生 (春に当たり すなわち発生す)随風潜入夜 (風にしたがいて 潜かに夜に入り)潤物細無聲 (物を潤して 細やかにして声... 2024/02/21
2月 名残の花 あなたの好きな山茶花の散っては咲く山頭火一花三季といい、一つの花には三つの季節があります。咲き始めの花が「初」花、今が盛りの「当季」の花、そして終りに近い「名残... 2024/02/20